私が『家庭用ナローバンドUVB照射装置』を購入し、自宅での使用を開始してから早7年、この機械なくしては私の白斑の症状改善はあり得ませんでした。
この機械のお陰で、これまで何度も出始めの白斑を拡大させることなく消すことができています。
白斑部位の色素沈着(元の肌に戻す)のために有効とされる光線療法の効果を最大限に引き出すためには、定期的・継続的な光線照射が不可欠で、長期間に渡って間が空いてしまう様では、高い効果はなかなか期待できません。
そんな中で、自宅の近くに光線療法が受けられる病院がなかったり、学業や仕事の都合上、何度も病院へ足を運ぶということが難しいという場合もあり、満足のいく治療が受けられていない、という方も多いのではないかと思います。
【 参考 】「今すぐ白斑に肌色を」という方
これは”治療薬”ではありませんが、「どうしても今日一日白斑の箇所を目立たないようにしたい。」という時に使える、”頼れるヤツ”です。ご参考までに。
実際に、私が病院に通院しながらナローバンド照射を受けていた時にも、白斑を発症したお子さんを連れて、非常に遠方から何度も通われている親御さんを眼にしたことが何度となくありました。
通院でナローバンド治療を受ける上で大変なのは、費用がかかってしまうという経済的な面だけでなく、時間的な制約も非常に大きなものです。
通院および治療の時間を定期的かつ確実に確保するということが非常に困難であるということは、日々慌ただしく過ごしている社会人の方であれば、特にご理解いただけるのではないかと思います。
そこで、過去に同じような状況に陥ってしまっていた私自身が導入し、その経済的・時間的な恩恵と効果の高さを身をもって体感できている機械こそが、この『家庭用ナローバンドUVB照射装置(以下、家用ナローバンド)』というわけです。
当サイトでも非常に多くの方にお読みいただいている、
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『白斑に効果がある治療法・薬ベスト3』私はこうして治した!【白斑治療の決定版】
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こちらの記事内でも少しご紹介させていただいていますが、今回は、私がこの「家庭用ナローバンド」を自宅でどのように使用しているのか、ということについて具体的にレポートしていきたいと思いますので、実際にご購入された方は参考にしていただければと思います。
照射時間
まず初めに、使用を始めるにあたっての注意点をいくつか挙げておきたいと思います。
1つ目の注意点は、「絶対にいきなり長時間照射しない」ということです。このナローバンドUVBという”光”は、言わば”太陽光からカラダに良い光だけを再現したもの”になりますが、当然のことながら長時間使用すれば日焼けしますし、度を越した照射時間になってしまうと、最悪の場合「やけど」するといったことも起こりえます。
したがって、はじめはごく短い時間での照射にとどめ、その後1日~2日程度経過観察を行ってから、反応が薄いようであれば徐々に照射時間を伸ばしていく、といった使い方をするようにしてください。
では実際にはどのくらいの照射時間が適切かと言いますと、日頃日焼けをすると真っ赤になってしまうような敏感肌の方などは、最初は「30秒」程度の本当に短い時間から初められた方が良いでしょう。
自分にとって最適な照射時間というのは、照射後に白斑部位が多少赤らむ程度と考えておけば良いかと思います。
体調や、光の微妙な当たり方の違い、機器に搭載されている光を発する蛍光管の消耗度など、様々な要因によって皮膚の反応に差が出る場合もありますので、急激に照射時間を長くするといったことは避けた方が賢明です。
敏感肌の方が、自分の肌の限界を超えた長時間の照射をしてしまうと、白斑部位がもの凄い赤くなりますので、学校や仕事に行くのがはばかれるほどの状態になってしまいます。手や身体など、隠せる部位であればまだどうにかなる場合もありますが、それが顔などすぐに眼についてしまう箇所であれば、やはり人前に出ること自体が恥ずかしくなってしまうかと思いますので、お気をつけください。
因みに私は、一時期、「人にどう見られていようが関係ない」と、ある意味開き直り、早く治すことを優先して部分的に真っ赤な顔でもおかまいなしに会社に行ったりもしていました。
何度かそういった「顔の一部が赤くなる」という状態で会社へ行くと、「あいつは何かの治療でたまに顔が赤くなってる時がある」と、周囲の同僚たちもだんだん当たり前になってはいきますが、その辺はご自身でご判断いただければと思います。
光線の照射後1~2日程度が最も赤くなる期間ですので、ほとんど外出しない休日前の日に強めに照射したりと、だんだんと慣れてくれば臨機応変に照射時間を調整したりもできるようになってきます。また、どうしようもなく真っ赤になってしまったといった場合には、赤くなった部分を隠す(「ダドレス」を使用する)といった方法もありますので、併せて後程ご紹介します。
私の経験則上、照射時間が、白斑部位が「少し赤らむ程度」と「やけど寸前に真っ赤になる程」だと、やはり真っ赤に反応している時の方が効果は高い様な気がしていますが、これも個人差のある話ですし、お試しになられる際には絶対に無理はなさらず、あくまで自己責任でお願いします。
さらに、照射時間については、部位によって時間を変えるということも有効です。
基本的な考え方としては、皮膚の厚い箇所は長め、皮膚の薄い箇所は短め、と考えていただき、各箇所に応じて時間を変えて照射を行っていただければと思います。
具体的には、顔を中心に首より上の部位には短め、それ以外のカラダ、手・足には少し長めの時間での照射になるかと思います。これも短い時間照射してみて、徐々に照射時間を伸ばしていくことでご自身の最適な照射時間を見つけてもらえればと思います。
眼に注意
もう1点、注意点として必ず覚えておいていただければならないことは、「絶対に眼に光を入れない」ということです。
繰り返しになりますが、ナローバンドの光というのは、太陽光に似たものになりますので、眼にはよくありません。
太陽光のような強い光を長時間見つめてはいけないのと同じように、ナローバンドの光が長時間瞳に照射されている状況は視力の低下や眼球の損傷などに繋がり、最悪の場合「失明」などを引き起こす可能性も考えられますので、顔に照射する際には眼を閉じ、身体や手に照射する際にも、光は見ないように気をつけてください。
基本的にはしっかりと目を閉じて、瞳の上にまぶたがかかった状態であれば、そこからさらに奥の瞳にまで光が到達して眼球を痛めるといったことはないとされていますので、眼を閉じた上にサングラス等で保護するといった必要は特にありません。
眼球を傷つけてしまうと、取り戻しがつきませんので、この点は本当に注意して使用するようにしてください。
特にご自身ではなく、お子さんに使用されるなどの際には、誤って目が開かない様に、目を閉じた上からテープで止めるなどの措置をとられても良いかもしれません。お子さんには、重ね重ね目を痛めてしまったら大変なことになるということをお伝えしておかれることをおすすめします。
用意するもの
さて、ここからいよいよ具体的な照射方法および機器の使い方に移っていきたいと思います。
これからお話する照射方法はあくまで”私の例”となりますので、この方法が唯一の正解というわけではありません。最終的にはそれぞれに工夫しながらお使いいただければと思います。
私個人的には、「せっかくこの高価な機械を購入してまで自宅で治療をするのだから、効率よく、いつでもすぐに光を照射できる環境を作っておきたい」という考えから工夫した結果となりますので、よろしければご参考にしてみていただければと思います。
まずご用意いただきたいものですが、以下のものになります。
- 家庭用ナローバンド照射装置
- スペースラック
- ビニールテープ
- ダドレス
1つずつ見ていきましょう。
家庭用ナローバンド照射装置
まずはこちらの『家庭用ナローバンドUVB照射装置』を準備します。
この装置が「高いな。」と感じられた方は、↓コチラ↓の記事も併せてご覧ください。
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スペースラック
これは、特に顔に照射する必要があり、機械を手に持って患部に当てるということが難しい場合に特に便利です。
また、照射するための準備時間等を節約し、治療に向けたストレス(=面倒くささ)を軽減するという意味でも、このような台などを使って予めセッティングしておくことは有効だと舵ています。
私は顔にも白斑症状がありましたので、このラックを使って部屋の隅に常に装置をセッティングしておき、いつでもすぐに顔に照射できる体制を構築していました。
ビニールテープ
ビニールテープは、照射の際に、白斑部位の周辺の正常な皮膚を保護するのに使用します。
正常な皮膚に、何も保護せずに光を当ててしまうと、正常な皮膚が日焼けして黒くなり、白斑部位をさらに目立たせてしまうことになってしまいます。
正常な皮膚をカバーする為のテープのつくり方については、以下の記事でも詳しく解説していますが、ポイントは、白斑部位の少し外側まで光が当たる形で保護テープを作成するということです。
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光線治療に使う「保護テープ」のつくり方|皮膚を日焼けから保護
現在『白斑』の治療に使われている光線療法というのは、当サイトでも様々な所で触れている通りですが、大きく分けて2つ、『エキシマライト』と『ナローバンドUVB』というものがあります。 どちらも光線療法とい ...
つまり、正常な皮膚にも少しだけ光が当たるようにしてあげるのです。
そうすることで、白斑部位の周りの皮膚が刺激され、徐々に白斑部位が狭まっていく形で色素沈着していくというパターンが起こってきます。
先程言いましたように、白斑の周辺の正常な皮膚が少し日焼けして黒くなりますので、かえって白斑部位が目立つようにはなってしまいますが、色素が復活した後に放置しておけば、日焼けと一緒で元の皮膚の色に戻りますのでその点は大丈夫です。
また、この保護テープは、病院へ通院しながら光線治療を続けておられる方にも有用です。自分の白斑部位にジャストフィットの保護テープを作成することで、周辺の皮膚への影響を極力抑えながら、ピンポイントで照射することができますし、毎回の準備も楽になりますので、是非作ってみられることをおすすめします。
ダドレス
これはある意味で”ごまかし”にはなってしまいますが、「今日は白斑が目立ってほしくない。」というタイミングに限って、肌の調子があまりよろしくないといったこともあるかと思います。「どうしても白斑部位を隠したい」、「目立たせたくない」といった時に使えるのが、この『ダドレス』です。
使い方は非常にシンプルで、一言で言えば「色付きの化粧水」です。
白斑を消したい(ごまかしたい)部位を綺麗に洗浄し、この液を白斑部位からはみ出ないようにムラなく塗り込んでやると、白斑部位に色がつき、他の正常な皮膚との差がなくなり白斑が目立たなくなる、というものになります。
塗り込んだ後、数時間で発色が始まり、その後色が定着すれば、洗っても取れません。逆にあまりに”濃く”塗ってしまうと、そちらの方が目立ってしまう場合もありますので、はじめは”薄く”塗るのがコツです。
先程照射時間の箇所でもお話をしましたが、照射し過ぎて赤らんでしまったりといった際にも有効かと思いますので、是非ご活用ください。
実際の照射方法
ここからは、私が使用している『医療用ナローバンドUVBランプ(4本)搭載(型番:SH04)』について、実際にどのように照射していくのか、ということについてご紹介していきたいと思います。
基本的にはこの機械を白斑部位に光が当たる様にかざすだけなのですが、前述の通り、私はもっと便利にサッと当てられる様にするために、自宅に少しだけスペースを割き、常にこの機械をセッティングしています。
そうしておくことで、スキマ時間や、ちょっとした時間で思いついた時にすぐに治療をすることができ、治療にかかる「面倒くささ」を解消できますので、面倒くさがりの方には特におすすめですよ。
また、ご自身の白斑の大きさ等によって、ご購入される家用ナローバンドのサイズは異なるかとは思いますので、他のサイズ(4本バージョン以外)をお持ちの方は、参考になる部分だけ”良いとこ取り”していただければと思います。
【顔編】
まず、顔への照射についてですが、ここで「スペースラック」が活躍します。
私はいつもこのようにセッティングをし、いつでも照射できる体制を構築しています。
あとは、この下に顔を潜り込ませて、照射スタートのスイッチを押すだけです。ものすごく楽チンで、人の手を借りずにできますし、寝そべってじっとしているだけで済みますので、機械を持ち上げたりといったことも必要ありません。
手に持って照射するのと比べて、機械自体が安定しているというのも、照射箇所を集中させられると言う意味でGoodかと思います。
【手編】
手は、保護テープを貼って、その上に機械を乗せてしまっています。
顔に照射する際には、機械から顔までの距離があり少し光の効果が弱まるため、ある程度照射時間が長くなるかもしれませんが、手に直接機械をくっつけて照射する場合には、その照度も強くなっていますので、改めて照射時間の調整には気をつけるようにしてください。
いきなり顔と同じ時間を照射してしまうと、もしかすると強すぎるかもしれませんので、これも最初のうちは30秒ぐらいの短い時間からの照射にとどめて、徐々に時間を伸ばしていくというやり方にしていただければと思います。
カラダの部位に関しても、基本的には手と同じです。4本タイプまでの手に持つタイプであれば直接白斑部位に光が当たるようにし、据え置き型であれば、そこに白斑部位が当たるような体制で光を当てていくということになります。
まとめ
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
今回は、『家庭用ナローバンドUVB照射装置』の使い方について、その注意点やちょっとした工夫なども交えて私なりにお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
自宅の近隣に光線治療が受けられる病院があるという方であれば関係のない話ということにはなってしまいますが、それでも自宅でナローバンドが受けられることのメリットは非常に大きいものがあります。
長期的なコストや日々の時間調整など、やはり自分の家で思いついた時にサッと治療を施せるというのは、実際に使用していても本当に便利で、何よりも白斑の回復が早いのが嬉しくてたまりませんので、是非お使いになられることをおすすめしたいと思います。
あなたの白斑が善くなることを願って。